手術療法 | 高位結紮術とストリッピング手術

下肢静脈瘤の治療方法

下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）の治療方法は1つではありません。ひとり一人の症状や状況によって最適な治療方法を選ぶことが大切です。代表的な4つの治療法「圧迫療法」「硬化療法」「手術療法」「血管内治療」をご紹介します。

“高位結紮術”は脚のつけ根を数センチ切開して、逆流を起こしている静脈を糸でしばって切離する手術です。
脚のつけ根で逆流を止めると、その先の静脈の逆流はなくなり、徐々に細くなっていきます。局所麻酔で15分程度ですむため、外来の日帰り手術で行うことができます。

しかし、再発が多いため最近ではあまり行われなくなっています。

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ストリッピング手術は100年以上前から行われている一番基本的な手術です。脚の静脈の中に細い針金（ワイヤー）を挿入して静脈と糸で結び、針金ごと静脈を抜き取る手術です。
全身麻酔や下半身麻酔で行うため、入院が必要な場合が多いですが、最近では日帰り手術や短い入院期間で行う病院も増えています。

“血管を引き抜いてしまって大丈夫か？”と思われがちですが、脚の血液の大部分は深いところにある静脈を流れるため、全く支障はありません。切開する場所が多く、手術跡が残りがちですが、悪い静脈を完全に取り除いてしまうため、再発率が低いことが特徴です。